★2024年4月下旬(LP:4/20)入荷予定★ダーク・スピリチュアル&メディテイティヴな百戦練磨のピアノとソプラノサックスの硬質インプロ合戦が殊の外濃厚に盛り上がる充実未発表ライヴ! 2CD/2LP MAL WALDRON & STEVE LACY / THE MIGHTY WARRIORS - LIVE IN ANTWERP (紹介文を更新)

  • 2024.03.19 Tuesday
  • 01:35

★2024年4月下旬入荷予定(※2LPは4月20日発売予定)

 

未発表発掘!ダーク・スピリチュアル&メディテイティヴな百戦練磨のピアノとソプラノサックスの硬質インプロ合戦が殊の外濃厚に盛り上がる充実ライヴ!!!

 

【ELEMENTAL MUSIC】
2枚組CD MAL WALDRON & STEVE LACY マル・ウォルドロン & スティーヴ・レイシー / THE MIGHTY WARRIORS - LIVE IN ANTWERP

【送料込み価格設定商品】 国内仕様輸入盤2枚組CD MAL WALDRON & STEVE LACY マル・ウォルドロン & スティーヴ・レイシー / THE MIGHTY WARRIORS - LIVE IN ANTWERP ザ・マイティー・ウォーリアーズ : ライヴ・イン・アントワープ

【送料込み価格設定商品】 2枚組180g重量盤LP MAL WALDRON & STEVE LACY マル・ウォルドロン & スティーヴ・レイシー / THE MIGHTY WARRIORS - LIVE IN ANTWERP

 

Mal Waldron & Steve Lacy / The Mighty Warriors

 

1950年代から長年に渡って、デュオ、トリオ、カルテットなど様々な形態でライフワーク的に共演〜コラボレーションを重ね、数多くの優れたレコーディングを残した、マル・ウォルドロン(p)(1925年米ニューヨーク州ニューヨーク市生まれ、2002年ベルギーのブリュッセルで死去)とスティーヴ・レイシー(ss)(1934年米ニューヨーク生まれ、2004年米マサチューセッツ州ボストンで死去)の盟友コンビの、本盤は、レジー・ワークマン(b)&アンドリュー・シリル(ds)を伴ったカルテット編成による、1995年9月30日ベルギー-アントワープで行なったコンサートの模様を捉えた未発表ライヴ音源の発掘ディスク化。ドス黒い陰影を帯びつつ鋭利に突き刺さる刃のようなソリッド・タッチのピアノが、何かに憑かれたが如く執拗にアグレッシヴかつメディテイティヴな硬質スウィンギン・プレイを半ば反復運動っぽく繰り出して、濃厚なる暗黒の情念を高密度に映し、或いは燻り出し、一方、尖りと丸みを併有したニュアンスに富むトーンのソプラノサックスが、飄々と軽やかに浮遊する風な行き方の中にしっかり濃くシリアスなスピリチュアリティを滲ませる独特のメランコリック吹奏で、中々悠然と拮抗、またキレ味シャープにズバリ急所を衝いてくる感じのドラムや、こってりコク深く情魂を語り尽くしながらウネり躍るベース、らの機略縦横にして律動感抜群の遊撃ぶりもガッチリ頼もしくスリルとグルーヴを強化しきった、全般にダークではあるが旨みに溢れたワン&オンリーのリリシズム世界をじっくり愉しませる、ちょっと凄味めいた気魄のみなぎった敢闘内容。極めて暗く面持ちは険しげなもののその根っこには独自の歌心や詩情が確固と息づき、リズム・セクションがあくまで真っ当にスイングしていることやコンポジションを重んじる姿勢などもあって、即興色は濃いけれど所謂フリー系とは一線を画した(但し後半の一部ではフリー色が強まるところもある)、ハードボイルド・ロマネスク熱演が重厚さをもって展開してゆき、ワークマン(b)やシリル(ds)の空間底部から突き上げてくるような敏活ダイナミズム攻勢に上手く煽られ、触発される恰好で、ウォルドロン(p)とレイシー(ss)の、ともにどこまでもマイペースで磨き抜いた得意ワザを揺るぎなげに嬉々として披露する風な、結構和気あいあいのアドリブ合戦が迫真力満点の盛り上がりを呈して壮快だ。ウォルドロン(p)の、甘さ控えめでグルーミーながらブルース・フィーリングやブラック・ソウルを一瞬も絶やすことのない鋭角的スピリチュアル弾奏がさすがの濃度で芳醇なる妙味を放っており、かたやレイシー(ss)の、ウォルドロンの硬質骨太さに比してより無重力っぽく宙を漂うが如きいい意味でちょっと摑みどころのない遊泳感を巧まず堅持しつつ、しかしピリッとしたスパイシーな憂愁フレーズを軽々炸裂させる、例によってレイシー流イマジネーションが変幻自在の絶好調ぶりを示したその流麗インプロヴィゼーションもまた鮮やかに冴え渡っていたりと、そうした、各々百戦練磨の"ウォルドロン節"と"レイシー節"がごく事も無げに最良の魅力を揮っており全く見事。

 

Disc 1:

1. What It Is (Mal Waldron)

2. Epistrophy (Thelonious Monk - Kenny Clarke)

3. Longing (Steve Lacy)

4. Monk's Dream (Thelonious Monk)

 

Disc 2:

1. Variation Of Iii (Reggie Workman)

2. Medley: Snake Out (Mal Waldron) / Variations On A Theme By Cecil Taylor (Mal Waldron)

 

Steve Lacy (soprano saxophone)

Mal Waldron (piano)

Reggie Workman (bass)

Andrew Cyrille (drums)

 

1995年9月30日ベルギー-アントワープのDeSingel Arts Centerでのライヴ録音

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    ★再入荷予定★マイルド・フォーキーな北欧流のロマネスク牧歌傾向にバップ&ブルース&モード由来の硬派吟醸感も隠し味的に加えられた現代リリカル・ピアノの清新クリーンヒット! CD PETTER BERGANDER TRIO ペッテル・ベリアンデル / WATERSHED (紹介文を更新)

    • 2024.03.17 Sunday
    • 03:14

    ★再入荷予定

     

    マイルド・フォーキーな北欧流のロマネスク牧歌傾向にバップ&ブルース&モード由来の硬派吟醸感も隠し味的に加えられた現代リリカル・ピアノの清新クリーンヒット!

     

    【PROPHONE】
    CD PETTER BERGANDER TRIO ペッテル・ベリアンデル / WATERSHED

     

    Petter Bergander Trio / Watershed

     

    以前は人気女性歌手ソフィア・ペッテションの参謀的な立場で大いに英才を発揮していた、スウェーデンのキャリアある中堅ピアニスト:ペッテル・ベリアンデル(1973年生まれ)の、前作と同じ鉄壁レギュラー・トリオによる、リーダー・アルバムとしては通算3作目となる快調・自作曲集。端正で精緻それでいてゴツッとした固さや重み並びに濃い陰影をも湛えた、歯切れよさと滑らかさを絶妙に交差させる敏活げなタッチのピアノが、ポップな歌性もしくは北欧フォーキーな哀歌傾向とブルース・テイストを掛け合わせつつ、立ち回りにおいてはバップやモードのイディオムも下地っぽく活用した、中々にユニークな躍動型メロディック・プレイを落ち着いた調子で余裕をもって紡いで、ロマネスクで幽玄豊かな瑞々しい魅力を揮い、一方、機微に富みデリケートかつシャープなドラム&ベースのえぐり込むような絡み様もスリルとノリを的確に高めた、何より主役ピアノのありそうでどこにもないコンテンポラリー・リリシストたる語り口の粋に清新気分でスッキリと浸れる、さりげなく研ぎ澄まされた快投内容。今時らしく現代感覚溢れる多種多様なリズミカル・ビートが採用される一種の"グルーヴ物"的趣を呈しつつ、その中で歌心や詩的情緒と小気味よいノリ〜律動性を最重視する今日流アクティヴ抒情派の正統らしい端麗快演、が何とも爽やかに展開してゆき、クルーゼ(b)やイキズ(ds)の芸の細かい機略縦横のバックアップも大いに光るが、しかしやはりそれより遥かに増してベリアンデル(p)のごく自然体の脱力調子で繰り出される独創性満点のアドリブ妙技が、曲想とも相まって生鮮度抜群の圧倒的妙味をあくまで軽々と事も無げに放っていて卓越している。→似てはいないもののかつてのキース・ジャレットやラーシュ・ヤンソン辺りに通じるところのある、ちょっとゴスペル・フォーキーな語法をスカンジナヴィアン吟遊牧歌情景の描写に転用したマイルドでいて幾分渋い吟醸感ある節回しであったり、クラシック・ピアノに根ざしたルイス・ヴァン・ダイクを想起させる(但しこれも似ているわけではない)エレガントなアプローチであったりと、スウェーデンの今を生きる詩人気質の美旋律に溢れた文脈展開が誠に快調だが、しかしながらそういう美メロの宝庫的な側面もあまり耽美的になりすぎることなく隠し味としてバップやモードの言語理念に基づいたダイナミック・アクションも巧まず豊富に織り混ぜることによって、正統筋のジャズ・ピアノならではの硬派寄りな旨味っぽさも適宜醸成される、という、トータルなアウトラインとしては表面上ハード・バップらしくはないものの、そうした何げないバランスの取り様にさすがの熟練や含蓄深さ・懐深さを好もしく感じるところ。

     

    1. On The Train To Lviv

    2. Watershed

    3. Day Eleven

    4. Get Out Of Here

    5. Lilla Blåvinge

    6. If I Would Have Known

    7. Lucky

    8. Days To Come

     

    Petter Bergander ペッテル・ベリアンデル (piano)

    Eva Kruse エーファ・クルーゼ (double bass)

    Robert Mehmet Sinan Ikiz ロベルト・メフメット・シナン・イキズ (drums)

     

    2019年6月スウェーデン-ヨーテボリのニレント・スタジオ(Nilento Studios)録音

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      ★好評販売中★クール・テンダーでありパワフル&エモーショナルでもあるメリハリの利いたドラマティックな抒情派歌唱が清々しいキレを見せた北欧ヴォーカル会心作 CD/LP ISABELLA LUNDGREN イザベラ・ルンドゥグレーン / THE WAY YOU LOOK TONIGHT (紹介文を更新)

      • 2024.03.15 Friday
      • 18:34

      ★好評販売中(※LPは近々入荷予定)

       

      クール・テンダーでありパワフル&エモーショナルでもあるメリハリの利いたドラマティックな抒情派歌唱が清々しいキレを見せた北欧ヴォーカル会心作

       

      【LADYBIRD】
      CD ISABELLA LUNDGREN with MUSICA VITAE arranged by CARL BAGGE イザベラ・ルンドゥグレーン / THE WAY YOU LOOK TONIGHT : THE SONGS OF DOROTHY FIELDS

      輸入盤LP ISABELLA LUNDGREN with MUSICA VITAE arranged by CARL BAGGE イザベラ・ルンドゥグレーン / THE WAY YOU LOOK TONIGHT : THE SONGS OF DOROTHY FIELDS

       

      Isabella Lundgren / The Way You Look Tonight

       

      LadybirdやSpice of Lifeよりの諸作に好評を得てきた、スウェーデンの人気歌姫:イザベラ・ルンドゥグレーン(1987年スウェーデンのカールスタード生まれ)の、今回は、このところレギュラー的にその相棒を務めているピアノのカール・バッゲと組み、バッゲの仕切り(アレンジ)によるストリングス(ムシカ・ヴィテ室内管弦楽団)をフィーチュアしてのドロシー・フィールズ(作詩)集。壮麗でエレガントな音響美(&ムード美?)の極致とも云うべきストリングスの調べが繊細かつドラマティックに鳴り渡る中で、澄みきったクリーンな透明感やヒンヤリ爽涼な潤いに満ちた、と同時にしなやかで力強い張りや伸びをも呈するトーン高めの鮮明ヴォイスが、メロディーの一つ一つを慈しみながら真心こめて丹念に詩情を映し出す、テンダーであり凛々しくもあるリリカル演唱を綴って瑞々しい感動(と切なさ)溢れる煌めきっぽい魅力を放ち、バップ・スピリットとアーシー・ソウル一杯なピアノの中々の骨太プレイもしっかりと旨味を醸成した、全般に落ち着いた雰囲気の中に敏活な躍動感を多々含む結構エモーショナルめの文脈形成で、こちらも清々しく胸打たれる快演内容。バラードや寛ぎ傾向の行き方が概ね基調となっていて、インティメイト&ハートウォーミングな一種の室内楽的和み気分やたおやかさが齎されるが、しかし主役ルンドゥグレーン(vo)の歌唱表現は序盤こそしっとりとしたメロウ・ムーディーな趣を醸すものの、その後は声量の豊かさとわりかし強靭な伸張力&キレを全開させ、パワフルに情動を表すジャズ・ヴォーカルならではのメリハリに富んだ劇的語り口、に遺憾なく本領が揮われていることもあって、大筋では憩えるがリラックス一辺倒に終わらないタフなグルーヴも充分の展開で大いに昂揚させてもくれる、という周到な寸法だ。ルンドゥグレーン(vo)の、声音の感触そのものは北欧らしい涼やかさ〜クールネスに溢れているが、節回しとしては結構ダイナミックに起伏・抑揚を描いてエモーションの烈しさを生々しく描破する"グルーヴィー"な行き方=「熱唱」を旨としており(少なくとも本作に限っては基本的にその声を力の限り大きく張り上げるタイプ、か?但しスキャットなどは一切使わずひたすら歌詞・言葉を真摯律儀に尊守している)、あくまで抒情的でありながら逞しくストロングでもあるその背筋の伸びきった歌声のあり様には、殊の外切実な哀歓が濃く顕れていて思わず胸揺さぶられ説得力も絶大。ルンドゥグレーンの存在感が何より圧倒的ではあるが、バッゲ(p)のセンスのいい洒脱なブルージー・バップ妙技も随所に光っている。

       

      01. The Way You Look Tonight (Jerome Kern / Dorothy Fields) (omit p)

      02. A Fine Romance (Jerome Kern / Dorothy Fields)

      03. I'm In The Mood For Love (Jimmy McHugh / Dorothy Fields)

      04. I Can't Give You Anything But Love (Jimmy McHugh / Dorothy Fields) (vo & p duo)

      05. Where Am I Going (Cy Coleman / Dorothy Fields)

      06. I Feel A Song Coming On (Jimmy McHugh / Dorothy Fields)

      07. April Fooled Me (Jerome Kern / Dorothy Fields)

      08. On The Sunny Side Of The Street (Jimmy McHugh / Dorothy Fields) (vo & p duo)

      09. Close As Pages In A Book (Sigmund Romberg / Dorothy Fields)

      10. It's Not Where You Start, It's Where You Finish (Cy Coleman / Dorothy Fields)

       

      Isabella Lundgren イザベラ・ルンドゥグレーン (vocal)

      Carl Bagge カール・バッゲ (piano except 01) (arrangement)

      Musica Vitae ムシカ・ヴィテ室内管弦楽団 (string ensemble except 04, 08)

       

      2023年8月22日-24日スウェーデン-ヴェクショーのニューガータン 6(Nygatan 6)録音

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        ★好評販売中★ハード・ドライヴィング&ブルージー・テイスティーにしてコンテンポラリー&フューチャー色も含んだテナーサックス・インプロヴィゼーションの極致を軽々見せる爽快な会心打! 国内SHM-CD CHRIS POTTER クリス・ポッター / EAGLE'S POINT +1 (紹介文を更新)

        • 2024.03.15 Friday
        • 18:20

        ★好評販売中

         

        ハード・ドライヴィング&ブルージー・テイスティーにしてコンテンポラリー&フューチャー色も含んだテナーサックス・インプロヴィゼーションの極致を軽々見せる爽快な会心打!

         

        【UNIVERSAL MUSIC JAPAN】
        国内盤SHM-CD CHRIS POTTER クリス・ポッター / EAGLE'S POINT +1 イーグルズ・ポイント +1

         

        Chris Potter / Eagles Point

         

        独創性溢れるコンテンポラリー・テナーサックスの最高峰にして当代随一の名インプロヴァイザー:クリス・ポッター(1971年米イリノイ州シカゴ生まれ)の、今回は、ブラッド・メルドー(p)、ジョン・パティトゥッチ(b)、ブライアン・ブレイド(ds)という最強の顔ぶれのオールスター・カルテットを率いての自作曲集(日本盤にはボーナス・トラック1曲追加)(英Edition Records原盤作品)。締まりとユルみが微妙に混在した中々味のあるトーンのテナーが変幻自在の滑脱さをもって渦巻きを描くような、ドライヴ感に満ちたビタースウィート風味の躍動的プレイを精悍かつ軽やかに綴って凛々しくも陰影豊かな華を悠々と成し、パーカッシヴさや幾何学性とバップ&ブルース由来のグルーヴィーさの兼ね合いが絶妙なピアノ以下、リズム隊の豪快でいてきめ濃やかでもある機動力抜群のサポートも実に的確にスリルとノリを強化しきった、全体を通じ幾分シリアスめでハードボイルドなイメージの現代流モーダル・バピッシュ・ジャズの正統らしい音世界を生鮮度満点に愉しませる、わりかしスッキリとした会心打内容。硬派で意気軒昂なアクションの迫真力と明快で親しみやすい歌心やブルース・テイストが黄金率で掛け合わされた、コンテンポラリー筋モード系ハード・バップの真髄たる骨太のダイナミック熱演がイキイキと敏活に展開され、リズム・セクションの、ワイルドネスとセンシビリティを併せ持ち、上手く使い分けた闊達バックアップに頼もしく支えられ、また適度に煽られながら、ポッター(ts)の、キリッと苦味走っていつつ優しい抒情面を垣間見せるところも多々ある、緩急柔剛心得た流れるような即興ワザが瑞々しい煌めきを、冴えを示して全く鮮麗だ。→刻々変転する今日流リズミカル・ビートの上で、先ずは雄々しく逞しげな毅然たる立ち回り攻勢で聴く者をピリッと緊張させつつスリリング&エキサイティングに昂揚させ、一部バスクラやソプラノも適切に活かしてマイルドな哀愁的詩情描写にも奥行きに富んだ妙味を見せる、という、全般にしっかり年季が入っていながらも"円熟"より"清新"が勝った印象の吹鳴のあり様は誠に爽やかこの上なしで、また、バップ→ファンクの更に先にある未来派っぽい文脈と、バップ&モード&ブルースの伝統に確固と深く根を下ろした粋で渋い吟醸的アプローチ、をごく自然に表裏一体化させた芸風〜インプロヴィゼーションの懐広さ、にもさすが大いにウナるものがある。加えてメルドー(p)の、あくまでポッターを主役として立てた上で得意のメカニカル技や正統的モーダル・バピッシュ手法を局面に応じ巧緻に活かしきった、何げに劇的な助演も見事。

         

        1. Dream Of Home ドリーム・オブ・ホーム (5:39)

        2. Cloud Message クラウド・メッセージ (7:05)

        3. Indigo Ildikó インディゴ・イルディコ (7:18)

        4. Eagle's Point イーグルズ・ポイント (7:35)

        5. Aria For Anna アリア・フォー・アンナ (6:14)

        6. Other Plans アザー・プランズ (7:40)

        7. Málaga Moon マラガ・ムーン (8:28)

        8. Horizon Dance ホライゾン・ダンス (6:39)

        9. All The Things You Are オール・ザ・シングス・ユー・アー (9:34) (solo ts) (日本盤ボーナス・トラック)

         

        Chris Potter クリス・ポッター (tenor saxophone except 5) (bass clarinet on 3) (soprano saxophone on 5)

        Brad Mehldau ブラッド・メルドー (piano except 9)

        John Patitucci ジョン・パティトゥッチ (bass except 9)

        Brian Blade ブライアン・ブレイド (drums except 9)

         

        米ニューヨーク、ブルックリンのザ・バンカー・スタジオ(The Bunker Studio)録音

        2024年英国作品

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          ★2024年4月17日発売予定★流麗滑脱に波乗り遊泳を愉しむかのような哀愁漂うメロディック・アルト吹奏が軽々悠々と練達の奥義を見せた爽やかな充実作 CD 纐纈 歩美 AYUMI KOKETSU / LIMPID FLAME リンピッド・フレイム (紹介文を更新)

          • 2024.03.12 Tuesday
          • 01:27

          ★2024年4月17日発売予定

           

          流麗滑脱に波乗り遊泳を愉しむかのような哀愁漂うメロディック・アルト吹奏が軽々悠々と練達の奥義を見せた爽やかな充実作

           

          【PONY CANYON】
          CD 纐纈 歩美 AYUMI KOKETSU / LIMPID FLAME リンピッド・フレイム

           

          纐纈 歩美 / Limpid Flame

           

          地道に年季を重ねて中々豊かな風格と確たる信念そして風流な軽みを感じさせるようになってきた正統派モダン・アルトサックスの人気才媛:纐纈歩美(1988年生まれ、岐阜県土岐市出身)の、5年半ぶり・通算9作目のリーダー・アルバムにしてセルフ・プロデュース第二弾となる本盤は、佐藤浩一(p)、安田幸司(b)、安藤正則(ds)、というこの顔ぶれで10年目に入った鉄壁不動のレギュラー・カルテットによる、入魂の自作曲集。繊細で端正かつしなやかな張りや伸びを呈し、しかも一切リキんだところのない滑脱なる鳴り様を見せるアルトサックスが、奥深い詩情や耽美的ロマンティシズムをあくまでバップ&ブルース(時にはクール・ジャズ)の言語を使ってニュアンス豊かに表現する、といったイメージの憂愁溢れるメロディック・プレイを流れるようにたおやかに綴って、瑞々しくも余情に富んだ中々懐の広い魅力を放ち、堅固で揺るぎなげな硬質ピアノや縦横無尽に的確な機動遊撃を掛けてくるドラム&ベース、らの活躍も大いにスリリングながらピタリとツボにハマりきった、何より主役アルトのひたすらスムースに渦巻きを描く感じの流麗吹鳴が躍動感とともに妙なるリラクゼーションをも齎して、快適に憩わせてくれるさりげなく練達した無駄のない好演内容。今日流らしくリズム・スタイルは多様に変移するが、何より先ず歌心と律動的ノリのよさを重んじる、ブルース・フィーリングも潤沢に備わった現代型ハード・バップ・ジャズの正統、そしてアクティヴ抒情派路線の正統らしい至って明快な娯楽的行き方が歯切れよく続き、リズム・セクションの確固と骨芯の据わった鉄板のダイナミック鳴動にガッチリ支えられつつ、纐纈(as)の、どこまでもふんわりスイスイと遊泳を愉しむかのような丸み&軽みあるアドリブ妙技が、終始ゆとりを残した爽やかな冴えを示して清々しい限り。→大雑把に捉えるなら「チャーリー・パーカー(バップ)発ウエストコーストorクール派経由アート・ペッパー(またある時はリー・コニッツ)行き」とも云うべき芸風が抜群のフレッシュネスを軽々発揮して実に颯爽としており、いかなる局面にあっても決して肩肘張らず脱力感を絶やさない、しかも美旋律センスの卓越したデリシャス・フレーズを悠然と紡ぎ続ける、殊の外親しみやすくも含蓄深い語り口がチョチョイのチョイっぽく"完成の域"を実感させる絶好調ぶり・鮮麗ぶりを(ちょっと飄々と?)湛えていて全く見事。ソリッド&スクエアーな硬派バップ弾奏で座を引き締める佐藤(p)の助演もナイス。

           

          1. Quiet クワイエット

          2. Limpid Flame リンピッド・フレイム

          3. M's Day エムズ・デイ

          4. Leap リープ

          5. Ginkgo ギンコウ

          6. Daze デイズ

          7. Move ムーヴ

          8. A Little Boy ア・リトル・ボーイ

          all composed by Ayumi Koketsu

           

          纐纈 歩美 (alto saxophone)

          佐藤 浩一 (piano)

          安田 幸司 (bass)

          安藤 正則 (drums)

           

          2024年日本作品

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            ★2024年4月下旬(LP:4/20)入荷予定★粋でイナセなファンキー・ソウル一杯の歌い様とシリアスなモーダル攻勢の双方に堂々真価を発揮するアルトの勇躍が鮮やかに冴え渡った充実ライヴ! 2CD/2LP CANNONBALL ADDERLEY / BURNIN' IN BORDEAUX : LIVE IN FRANCE 1969 (紹介文を更新)

            • 2024.03.10 Sunday
            • 03:27

            ★2CD:2024年4月下旬入荷予定/2LP:2024年4月20日発売予定

             

            粋でイナセなファンキー・ソウル一杯の歌いっぷりとよりシリアスな新主流派的モーダル攻勢の双方に堂々と真価を発揮するアルトの勇躍が鮮やかに冴え渡った充実絶頂ライヴ!

             

            【ELEMENTAL MUSIC】
            輸入盤2枚組CD CANNONBALL ADDERLEY キャノンボール・アダリー / BURNIN' IN BORDEAUX : LIVE IN FRANCE 1969

            【送料込み価格設定商品】 2枚組180g重量盤LP CANNONBALL ADDERLEY キャノンボール・アダリー / BURNIN' IN BORDEAUX : LIVE IN FRANCE 1969

             

            Cannonball Adderley / Burnin in Bordeaux : Live in France 1969

             

            大衆娯楽派ファンキー&アーシー・アルトサックスの第一人者:キャノンボール・アダリー(1928年米フロリダ州タンパ生まれ、1975年インディアナ州ゲイリーで死去)の、弟ナット・アダリー(cor)、ジョー・ザヴィヌル(p,elp)らとのクインテットによる、1969年3月14日フランス-ボルドーのthe Alhambra Theaterでの(ボルドー・ジャズ・フェスティヴァル出演時の)ライヴ音源は、過去その一部が音質の悪いイタリアの海賊盤で出たことがあったが、今回、当時フランス放送協会:ORTFによって録音されたオリジナル・テープ・リールから正式に起こしリマスタリングされた、初のオフィシャル盤、そして初の完全盤として2枚組CD並びに2枚組重量盤LPの2形態で発掘リリースされる運びとなった。ピタリと息の合ったフロント2管の勢いあるアンサンブルがファンファーレの如く勇ましげに轟いた後、絞りが利いていながら野太さをも呈したトーンのアルトが、ある時はソウルフルに吟醸節を唄い、またある時はモーダル・パッショネートに疾走感みなぎった"えぐり込み"咆哮をもアツく繰り出す、一貫して情動性豊かな敏活エネルギッシュ・プレイを朗々と綴って何ともイナセに貫禄満点の華を成し、一方、結構思索性に富みアグレッシヴに迫るコルネットや、シャープネスと翳りを湛えたタッチで苦味走ったハードボイルドな躍動を見せるピアノ、らの活躍も存在感十二分に彩りを添えた、全体を通じ所謂ファンキー・ジャズと新主流派的なモード・ジャズの間を往来する風なドラマティック敢闘が生々しい気魄一杯に続いて、スカッと壮快に昂揚させてくれる充実内容。キャノンボールと云えば先ずはファンキー&アーシーなコク旨娯楽傾向を予想するわけだが、ここでの演奏はブルース色は無論濃いもののその基底には60年代末期ならではの硬派なモード路線という理念が確固とあって(但し後半では勢いに乗じてすっかりファンキー大会と化す!)、そういうピリッとしたシリアスさと天真爛漫そうなおおらかエンタテインメント性とが絶妙のバランスで共存した何げに密度の高い道程が創出されており、そうした中でマッカーディー(ds)やガスキン(b)のキレのあるスリリングな精緻遊撃に鋭く刺激され触発されながら、キャノンボール(as)の歌心とブラック・ソウルに溢れた芳醇なるアドリブ攻勢を筆頭に、銘々の腰の据わったソロ奮戦がこってり濃厚な盛り上がりを見せてゴキゲンだ。キャノンボール(as)の、例によってダウン・トゥ・アースな漆黒のファンキー・テイストと歌謡フィーリングに満ちたパンチのあるメロディック・ブロウがさすが絶好調の冴えを悠々示している他、よりビター&ダークなモード・ジャズの様式・世界観にも抜群の順応性を発揮している辺りがまた新鮮で、その、コルトレーンとは異なるもショーターとかの浮遊感覚にどこか通じるところのある迫真のモーダル・アプローチと、持ち前の"唄う才覚"を全開させた明快晴朗ブルージー節、の両極端に堂々たる妙味を振るった揺るぎない座長ぶりは全く鮮麗。加えて猛然と追撃してくる中々熱血なナット(cor)や、概してモード色強めの行き方やエレピでの白熱ワザに水を得た魚っぽい本領を嬉々として見せるザヴィヌル(p,elp)、らの燃えっぷりもナイス。

             

            Disc1:

            1. The Scavenger

            2. Manha De Carnaval

            3. Work Song

            4. Somewhere

            5. Why Am I Treated So Bad Into The Scene

             

            Disc2:

            1. Experience In E

            2. Blue 'N' Boogie

            3. Come Sunday

            4. Walk Tall (Baby, That's What I Need)

            5. Mercy, Mercy, Mercy

            6. The Scene

            7. Oh Babe

             

            Julian “Cannonball” Adderley (alto saxophone)

            Nat Adderley (cornet except Disc2-7) (maybe vocal on Disc2-7)

            Joe Zawinul (piano except Disc1-5, Disc2-4, Disc2-5, Disc2-6, Disc2-7) (electric piano on Disc1-5, Disc2-4, Disc2-5, Disc2-6, Disc2-7)

            Victor Gaskin (bass)

            Roy Mccurdy (drums)

             

            1969年3月14日フランス-ボルドーのthe Alhambra Theaterでのライヴ録音

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              ★好評販売中★クール・スマートなセンスよきコンテンポラリー・モード手法と小粋で渋い伝統的寛ぎファンキー・バップ技を的確に織り混ぜた旨口吟醸ピアノの爽快打! 紙ジャケット仕様CD 浮城 久美子 トリオ KUMIKO UKISHIRO TRIO / LA NOSTRA STAGIONI (紹介文を更新)

              • 2024.03.08 Friday
              • 19:36

              ★好評販売中

               

              クール・スマートなセンスよきコンテンポラリー・モード手法と小粋で渋い伝統的寛ぎファンキー・バップ技を的確に織り混ぜた旨口吟醸ピアノの爽快打!

               

              【自主製作(UKIKUMI RECORDS)】
              紙ジャケット仕様CD 浮城 久美子 トリオ KUMIKO UKISHIRO TRIO / LA NOSTRA STAGIONI

               

              浮城 久美子 トリオ / La Nostra Stagioni

               

              辛島文雄や内田浩誠に師事し、2001年より福岡を拠点にジャズ・ピアニストとしてプロ活動を行なってきた北九州市出身の個性的才媛:浮城久美子の、トリオによるセカンド・アルバム。歯切れよく骨太い、鋭角性や硬質感に富みながら端正さ&軽涼さを垣間見せるところもある、中々ニュアンス豊かな明晰ストーン・タッチのピアノが、精悍で勇ましい殺陣アクション風の迫力満点なダイナミズム攻勢であったり、スマート&メロウ・テンダーな寛ぎボッサ節であったり、小粋さとライト感覚を強めた流麗アーシー・フレージングであったり、かろみの中に漆黒のソウルを潜ませた結構濃い吟醸的アプローチであったりと、表情多彩にして根底にはブルース&バップそしてモードのスピリットが確固と脈打った、哀愁と美メロの宝庫たる正攻法の人情娯楽肌プレイを躍動感も十二分に意気溌溂と綴って清々しい魅力を放ち、シャープにパンチ・キックを突き入れてくるドラムやこってりコク深く雄弁なベース、らの緩急柔剛心得たフレキシビリティ抜群のサポートも鮮やかにツボにハマッた、全編至ってオーソドックスな真っ向勝負の進撃が丹念さをもって快調に続いて、スカッと、或いはスッキリと爽やかに胸のすく昂揚感と旨みが味わえる会心打内容。歌心とスイング感に重点を絞り、ブルース・フィーリングも潤沢に備わった、現代流ハード・バップ系ピアノ・トリオの本道ド真ん中たる親しみやすい活劇調のリリカル・エンタテインメント快演がイキイキと展開され、山村(b)や北原(ds)のわりかし自己主張が強く存在感充分の機動的バックアップに上手く触発される恰好で、浮城(p)の、直球に徹したダイナミック&テイスティー・グルーヴィーなアドリブ奮戦が芳醇かつハートウォーミングに冴え渡り、晴れ晴れと盛り上がりを見せてゴキゲンだ。→オリジナル曲の曲調やその演奏にあたっては幾分コンテンポラリーめのモード・カラーが際立つが、しかしモードとは云っても暑苦しさやアクっぽさとは無縁のセンスよく品のいいクール・エレガントなモード奏法の活用にほぼ終始している、その巧まずして制御され、節度をわきまえた折り目正しい所作動静には大いに好感が持てるところであり、一方既製曲の多くではちょっと手癖の如くレッド・ガーランド辺りに底通する軽やかなコードワークを生かした洒脱め"ファンキー・バップ"手法が的確に揮われていて(これがやはり地か)、こちらもイキな吟醸感たっぷりだったりと、そうした、衒いやケレンを排した殊の外ド真っ当、殊の外誠実で素直な芸風(並びに豪快大胆さと繊細慎重さの配分匙加減・切り換えの妙〜バランスの取り様)は心洗われ胸躍らされる朗らかなる趣があり説得力も絶大。

               

              01. BREAK!

              02. Be My Love (Nicholas Brodszky)

              03. Rain Then Snow

              04. Shiny Stockings (Frank B. Foster)

              05. 月が泳ぐ川

              06. Danger Zone

              07. 神無月

              08. I Wish I Knew (Harry Warren)

              09. Minato Mirai

              10. When Can I See You?

              11. Milonga (Anders Person)

              12. Harukasumi (solo piano)

               

              浮城 久美子 (piano) (composition on 01, 03, 05-07, 09, 10, 12)

              山村 隆一 (bass except 12)

              北原 和夫 (drums except 12)

               

              2022年7月12日神奈川県川崎市スタジオハピネス録音

              2022年日本作品

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                ★2024年3月下旬入荷予定★往年のアメリカ白人系抒情派ジャズ・ヴォーカルの正統スタイルに頑としてこだわったテンダー&ノスタルジックな軽妙小粋歌唱が美味しく冴える爽快編♪ CD NAAMA (NAAMA GHEBER) ナーマ / WILD IS LOVE (紹介文を更新)

                • 2024.03.08 Friday
                • 19:23

                ★2024年3月下旬入荷予定

                 

                往年のアメリカ白人系抒情派ジャズ・ヴォーカルの正統スタイルに頑としてこだわったテンダー&ノスタルジックな軽妙小粋歌唱が美味しく冴える爽快編♪

                 

                【自主製作】
                CD NAAMA (NAAMA GHEBER) ナーマ / WILD IS LOVE

                 

                Naama / Wild Is Love

                 

                Cellar Musicよりのデビュー・アルバムが好評を博し、その後も着々とアルバム・リリースを重ねてきた、米ニューヨークで活躍するイスラエル出身の女性ヴォーカリスト:ナーマ(Naama Gheber)(1991年イスラエルのベエルシェヴァ生まれ)の、快調・第4弾=ピーター・バーンスタイン(g)参加の変動的小コンボをバックにしての一編。透明感と仄かに甘い潤いを湛えた、トーン高め・線は細めだがシャープな張りやキレを示すところもある、端正でいて骨芯のしっかり据わったクリーン・ヴォイスが、先ずは何より詩の情緒とメロディーの美を大切にして丁寧に物語を読み聴かせるような、と同時にジャズ・ヴォーカルならではのブルージーな吟醸感やレイジーだったりダイナミックだったりのノリ=グルーヴをも自ずと並行体現した、基本はあくまで言葉を重視するリリカル指向の演唱を流麗かつイキイキと快活に綴って爽やかな魅力を放ち、鋭敏闊達な躍動感と古式ゆかしきレトロさを併せ持ったピアノや、アーシー・ソウル満点のコク深いギターら、演奏陣のツボを心得たサポートも旨みと安定感十二分に泰然自若の妙味を揮いきった、全体を通じ徹頭徹尾オーソドックスなセンスよき人情娯楽肌の行き方が続いてホッと温かになごませ、一息つかせてくれる安心内容。インティメイトな和気あいあいのリラクゼーションと敏活な律動的スイング感に貫かれた、少々オールド・ファッションともとれるイキで洒脱な軽妙寛ぎラウンジ小唄セッション、風のハートウォーミングで小気味よい道程が展開してゆき、バック勢のいずれも腕達者で機智ある洒落た妙演に頼もしく支えられつつ、ナーマ(vo)の、何げに腰(&肝)の据わった全き正攻法の歌い回しが結構テイスティー・グルーヴィーに冴え渡って見事。→少なくとも本作を聴く限り、イスラエル色とか現代感覚〜コンテンポラリー傾向などは殆ど認められず、ひたすら1950〜60年代頃のアメリカ白人系抒情派ジャズ・ヴォーカルのスタイルに深く根を下ろした、瀟洒で小粋でちょっぴり渋いそのハキハキと溌溂調子で哀愁ロマンを映すテンダー・スインギー節が実に清々しい輝きを見せており、一部で転回として挿入される情緒性の枠を決して外れないスキャット〜ハミング系統の手法の活用も含め、そうした潔いまでに一切迷いなく"アメリカ人になりきった"歌声のあり様、憧憬の深さは中々圧倒的で説得力も充分。インスト面ではP・バーンスタイン(g)のこってり芳醇な醸熟のブルージー至芸がさすがにやはりダントツ。

                 

                01. If I Could Be With You (One Hour Tonight) (vo-g-p-b-ds)

                02. Who Am I? (vo-g-b-ds)

                03. I Got It Bad (And That Ain't Good) (vo-g-p-b)

                04. Do It Again (vo-p-b)

                05. From This Moment On (vo-g-p-b-ds)

                06. I'm Glad There Is You (vo & g duo)

                07. Ooh, Watcha Doin' To Me (vo-g-p-b)

                08. Baby, Won't You Please Come Home? (vo-p-b-ds)

                09. The Moon Is Gone (Isfahan) (vo & b duo)

                10. I Cried For You (vo-g-p-b)

                11. A Cottage For Sale (vo & p duo)

                12. Wild Is Love (vo-g-p-b-ds)

                 

                Naama Gheber (vocal)

                Peter Bernstein (guitar except 04, 08, 09, 11)

                Glenn Zaleski (piano except 02, 06, 09)

                Dave Baron (bass except 06, 11)

                Charles Goold (drums on 01, 02, 05, 08, 12)

                 

                2023年9月12日米ニューヨークシティのGB's Juke Joint録音

                2024年作品

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                  ★2024年3月6日発売予定★繊細でニュアンスに富みつつもキレのある堅固な耽美派ピアノ・プレイとシャープかつ切実に囀るようなソプラノサックスの吟遊詩人的吹鳴の和気豊かな交感 CD JOONAS HAAVISTO - KESTUTIS VAIGINIS ヨーナス・ハーヴィスト / MOON BRIDGE (紹介文を更新)

                  • 2024.03.05 Tuesday
                  • 00:51

                  ★2024年3月6日発売予定

                   

                  繊細でニュアンスに富みつつもキレのある堅固な耽美派ピアノ・プレイとシャープかつ切実にさえずるようなソプラノサックスの吟遊詩人的吹鳴との和気豊かな交感

                   

                  【EIGHT ISLANDS RECORDS】
                  セミW紙ジャケット仕様CD JOONAS HAAVISTO - KESTUTIS VAIGINIS ヨーナス・ハーヴィスト / MOON BRIDGE

                   

                  Joonas Haavisto / Moon Bridge

                   

                  ストックホルムの王立音楽院やヘルシンキのシベリウス・アカデミーに学び、フィンランドのジャズ・シーンで活躍、以前RockAdilloやBlue Gleamよりのトリオ作品が好評を得ていた中堅ピアニスト:ヨーナス・ハーヴィスト(1982年生まれ)の、今回は、リトアニア出身のサックス(ソプラノ&テナー)奏者:ケスタティス・ヴァイギニス(1978年生まれ)とのデュオによる一編。きめ濃やかで端正かつ力強い鋭角的キレをも備えた重心にブレなき精確巧緻な骨太鮮明タッチのピアノが、奥深い哀愁や詩情、ロマンティシズムを甘美に映し出すと同時にバップやブルースの要素も自ずと潤沢に盛り込んだ、バランス絶妙の半メランコリックなメロディック・プレイを中々歯切れよく綴って典雅そしてグルーヴィーに妙味を揮い、一方、しっかりと芯の通った堅固なトーンでシャープ&スムースにさえずるかのような憂きソプラノ吹鳴、もしくは渦巻くが如きハード・ドライヴ感溢れる重厚テナーのブルージー咆哮、もピアノとは上手くコントラストを成しつつテイスティーな魅力を放った、全体を通じ現代ユーロ系抒情派ならではの折り目正しいたおやかさとオーソドックスなハード・バピッシュ傾向とが妙なる均衡具合を見せる好演内容。インティメイトな和気や親密さとシャキッと背筋の伸びた凛々しさや鋭い緊張感、がごく自然に融和した、何より歌心とスインギーなノリを重んじる美メロの宝庫たる抒情指向妙演、が敏活滑脱に展開され、録音効果・整音効果もあってヒンヤリした冷気〜クールな空気感が漂い続ける道程の中で、ハーヴィスト(p)の壮麗なジェントルマンぶりやヴァイギニス(ss,ts)の牧歌詩人でありバッパーでもある立ち働き、が藹々たる友好ムードをもって清新な冴えを見せており爽快だ。ハーヴィスト(p)の、デリケート&テンダーで微妙に翳りがよぎる風な物憂き浪漫描写が何とも味わい深遠で、その筆致にはヨーロピアン特有の文芸重視姿勢や荘厳なエレガンスも認められるものの、決して内省的になることなくバップ&ブルースの語法も活かして分かりやすい明快娯楽性の枠内に留まって見せる、という、そうした歯止めの掛け様が巧まざるものか考え練り抜かれたものかは判断し難いが、ともかくその"均整"にこそ本領を感じさせる弾鳴は誠に鮮麗で(エレピでの幻想的な繊細グルーヴ技も◎)、かたやヴァイギニス(ss,ts)の、テナーに持ち替えると一挙にハード・バップ色が増すけれども、メインのソプラノでは徹底して欧州流の風雅な吟遊詩人になりきったアンニュイ妙技もまた見事。

                   

                  1. Miyako (p-ss)

                  2. Waiting (p-ss)

                  3. Opener (p-ss)

                  4. Zenobia (p-ts)

                  5. One Of Those Full Moons (elp-ss)

                  6. Bonus Track (p-ss)

                  7. Lush Life (p-ts)

                  8. Random Moments (elp-ss)

                   

                  Joonas Haavisto (piano except 5, 8) (electric piano on 5, 8)

                  Kestutis Vaiginis (soprano saxophone except 4, 7) (tenor saxophone on 4, 7)

                   

                  probably 2022年10月18,19日ノルウェー-オスロのRainbow Studio録音

                  2023年作品

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                    ★2024年3月中旬入荷予定★ヒンヤリ爽涼なクールネスと清潔感に溢れた透徹なる抒情派歌唱が瑞々しい煌めきを見せる北欧ヴォーカルの生鮮秀作 CD SARA ALDÉN サラ・アルデーン / THERE IS NO FUTURE (紹介文を更新)

                    • 2024.03.03 Sunday
                    • 01:58

                    ★2024年3月中旬入荷予定

                     

                    ヒンヤリ爽涼なクールネスと清潔感に溢れた透徹なる抒情派歌唱が瑞々しい煌めきを見せる北欧ヴォーカルの生鮮秀作

                     

                    【PROPHONE】
                    CD SARA ALDÉN サラ・アルデーン / THERE IS NO FUTURE

                     

                    Sara Aldén / There Is No Future

                     

                    スウェーデン-ヨーテボリで活動する新進女性歌手:サラ・アルデーンの、ピアノ&ベースとの3人体制を基本に、一部ゲスト(ハープ、アルトサックス、ドラム)も交えつつの一編。澄みきった透明感やクリーンさと風がそよ吹くような清涼感に溢れ、しなやかな張りや伸びをも呈する、トーン高めで芯のしっかり安定した生鮮度抜群のクール・ヴォイスが、先ずは詩の情緒とメロディーの美を大切にして丹念に語りかけるが如きテンダーな節回しで優しく和ませ、転回としてあくまで歌詞・言葉を尊重する形でジャズ・ヴォーカルならではの勢いあるダイナミックなグルーヴ表現も滑り込ませて快活にノセる、トータルとしては一貫して柔和な情感が損われることのないリリカル指向の演唱を真心こめて丁寧に(またある時は切々とエモーショナルに)綴って、清々しい感動を齎し、バック陣の静かで穏やかそして端正な落ち着いた寛ぎバピッシュ演奏もハートウォーミング&テイスティーに得難い妙味を揮った、全編そのセンシティヴ&インティメイトな歌空間に心地よく浸らせ、ホッと一息つかせてくれる白眉の極楽内容。和気あいあいの親密さとリラゼーションの堅持された、趣味のいいラウンジで一服休憩する気分のなごんだ行き方が続き、ヴォーカル&ピアノ&ベースのピタリと息の合った三位一体のチームワークの鮮やかさも大いに光る流麗滑脱な道程の中で、アルデーン(vo)の、メロウ・ムーディーでありつつ元気溌剌でシャキシャキした面もある、繊細かつ何げに表情豊かなその筆運びが瑞々しくも中々旨味に富んだ冴えを、煌めきを見せて爽快だ。→概ね米白人系抒情派ジャズ・ヴォーカルの伝統を真摯に汲みながら北欧流のヒンヤリ冴えたクールイズムを自然に加味した、基本は幾分可憐な清潔感ある淑女キャラを身上とし、殊に、オリジナリティ充分ながら斬新すぎず原曲の情景から大きく外れない"バラード解釈"のバランスの絶妙さにフレッシュな本領が認められる他、より躍動感や敏活さを強めた局面においては叫ぶようなハジけたブルージー熱唱で適度に意表を衝いてきたりと、その歌声・個性のあり様は生鮮さが途切れず説得力も十二分。折り目正しく神妙に抑制を利かせたビョーン(p)や温かな包容力を感じさせるアンデション(b)、らの助演も卓抜。

                     

                    01. There Is No Future (Sara Aldén) (vo-p-b-harp-choir=chorus)

                    02. Misty (Erroll Garner / Johnny Burke) (vo-as-p-b)

                    03. Someday My Prince Will Come (Frank Churchill / Larry Morey) (vo-p-b-手拍子)

                    04. I Would Only (Sara Aldén) (vo-p-b-ds)

                    05. Somewhere Over The Rainbow (for Sven-Olof) (Harold Arlen) (vo-pedal org/p-b)

                    06. To Let Go (Sara Aldén) (vo-p/pedal org-b)

                    07. In Between (Daniel Andersson & Sara Aldén) (solo bass)

                    08. I Don't Know (Sara Aldén) (vo-p-b)

                    09. They Can't Take That Away From Me (George Gershwin / Ira Gershwin) (vo-p-b)

                    10. What A Wonderful World (Bob Thiele as ‘George Douglas’/George David Weiss) (vo-p-b)

                     

                    Sara Aldén サラ・アルデーン (vocal except 07) (arrangement on 02, 08)

                    August Björn アウグスト・ビョーン (piano except 07) (pedal organ on 05, 06) (arrangement on 02, 04, 05, 08, 09, 10)

                    Daniel Andersson ダニエル・アンデション (bass) (arrangement on 03, 09, 10)

                     

                    guests:

                    Malin Kjellgren マーリン・シェルグレン (harp on 01)

                    Hannes Bennich ハンネス・ベンニク (alto saxophone on 02)

                    Johan Björklund ユーハン・ビョークルンド (drums on 04)

                     

                    *chorus on 01:August Björn, Daniel Andersson & Johannes Lundberg

                     

                    2024年スウェーデン作品

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